
この日最後の「みゆき楽団」久しぶりに基本メンバー4人が揃って嬉しかった。「ゲストで1曲やって」と頼んだ「QULIちゃん」が、結局、全曲でピアニカを吹きまくってくれた。
僕らの演奏は、日本では知らない人が多い「グレートフルデッド」に影響を受けていて、本当に「フリー」だからね。こんな娘は大歓迎なのだ。
写真は僕「みゆき(マンドリン)」と「タルさん(ギター)」のアドリブ合戦なり!この店のオーナー・パパが撮ってくれた。

初めて共演した「唄猿ケイタ」...
この寒さにTシャツ・裸足!26歳だそうな。さすが!ブルージーなカスレ声にストリートのファンが多いと言う。声が強いのは素晴らしい、羨ましいことだ。20代の青春応援歌や、悲しい恋の悩みなど、若者に共感を得そうな歌詞が響く。僕らオジサンたちには「若いって良いねえ」という感想であった。ストリートの若き詩人だ。歌もギターも実に上手い。でも、ライブハウスでは、会場を包み込むようなメッセージと、スリルとポピュラリティーが必要だ。

おなじみ「count」二人。強くなった。こいつらは結成当時から聴いていて、息子みたいな気持ちで見てしまう。声が出ないことやギターのピッキングが弱いことに、ダメだしばかりして申し訳なかった。
新曲も良かったぜ!前はどっかで聴いたような、ヒットソングの寄せ集めみたいだったが、このごろはガツンと来る「伝えたいこと」を探り当てたような、昔の曲でも前に出てくる「存在感」を出し始めた。カッコ良かった。

「植竹君」だ。飯能のニールヤング、と僕が絶賛する渋いソロシンガー。うちのタルさんも彼のファンなのだが、いつも土曜日の仕事で、彼の出番が終わったころ来るのでなかなか聴けない。
今回はたっぷりと、目を閉じて聴いていた。大人の辛さや、夫婦子供の軋轢や、老人と犬との友情など、詩の世界が独特である。その息遣いとフィーリングで、客席の空気を変える絶妙な歌いっぷりは、さすがのストーリーテラー!
歌っているときにサングラスを取ることは、無い。


冒頭に紹介した、僕らとピアニカのパフォーマンスを怖れなく楽しむ「QULIちゃん」だ。貧しくもぼくとつな、妖精のよう(褒め言葉だよ)。
一人で鳥の声をバックに、ファンタジックな世界を作る。あとは「さるお」のパーカッションを集合させ、店の店長「イクさん」のギターまで引っ張り出しての「即席バンド」で楽しませる。彼女の微妙なノリに付いて行くために、ステージを横にして向かい合って歌っている。
彼女の曲は初めてだって?・・・男達は皆んな、そんな「QULIワールド」に危うく乗っかって、スリリングで楽しいサーフィンをやっていたよ。メインでもサブでも、すぐに音を掴んで、自分らしいリフレインを作れるのだ。こんな女の子は滅多に居りません。
こうしたフリーなバンドがあちこちにあると言う。もちろん、気さくで可愛らしい彼女の性格もあるだろう。
うちのメンバーもすぐにファンになった。なんだか「ジブリ・アニメ」を見ているような、優しく強いメッセージが確立しているのだ。
詩の言葉だけじゃない。「歩こうよ!止まろうよ!」と歌いつつ、クスっと笑う彼女の「命のかろやかさ」だ。