
ベランダの窓から遠い山並みを望み、うんうんと伸びをして1日が暮れる。「仕事が一段落したから、ちょっと行って来ます」と奥さんに言って・・・散歩です。
マンションの階段を降りたらもう河原の公園。夕陽にぎらっとなまめく川を挟んで、黒々とした丘の稜線にカメラを向ける。・・・・・・ 日々の小さな楽しみは、川原の野の花に出会うこと。きちんと手入れされた「桜と紫陽花の遊歩道花壇」も近くにあるから、それぞれの時期には奥さんを連れて眺めに行く。そこは僕の「橋を渡ったほうの散歩コース」だ。・・・・・・その日の夕暮れに出会ったのは、忘れられたような草地に咲いたワイルド紫陽花の、つぼみと花が1つずつ。

だれかが植えたのだろうか。今はだれも手入れをしていないように見える。小さな株だけど、今年初めての花を誇らしげに輝かせているね。
「がくあじさい」これが日本の原産種、丸くて大きな西洋紫陽花よりも、僕はこちらのほうが好きだ。その土地・土地のリトマス紙。花は土壌のPHで、心のままに色を変える。
この花のまわりにだけ特別な、夕方の日光が当たっているようです。薄暗がりにしっかりと立って、通りかかった僕に微笑みの挨拶をする。