「埼玉県動物愛護管理推進計画」が発表されましたね。4月からの実施だけど、PDFファイルで県のHPに公開されていた。以前の計画(案)と比較してみる。

去年10月に募集していたパブリックコメントは、個人が260人・ボランティア団体が二つ、一つは僕が出した「いるまねこの会」のものだから、団体名義は少ないのだ。要望の総件数は1,454件だった。おお、これはすごいね。
注目すべきなのは、
○当初「10年間で3割減を目標」となっていた、犬・ねこの殺処分数が「半減」となったこと。
18年度の9,118匹を10年間で 4,500匹に減らそうということだ。同じく、センターでの引取り数も、2,702匹から 1,300匹に減らすとしている。
引取りを減らすというのは、飼えなくなった動物を持ち込んだ飼い主を説得して、飼い続けるように指導することだと思うけど、実はこれ大変なことなのだ。「税金で殺すのは当たり前だ」という人と話しをしなくてはならないし、門前払いになった飼い主が、その子を帰り道に遺棄していかないという保証もないのだからね。
処分数にはほかにも、負傷したり迷ったりした犬猫の保護件数も含まれているわけだが、これも減少させるというなら、収容期間の延長とシェルターの充実が不可欠だ。そしてその間に里親探し、譲渡会をより多く行うしかないのではないか。
殺処分数を「減らす」とは、処分されるべき動物を「生かす」ということに他ならない。
しかし、そのことへの具体的な方法論はあまり示されていないのだ。書き方としては・・・
○ボランティアの協力を得て啓発活動の推進に取り組む。
○動物愛護推進員を500名、アニマルセラピーを150名に増やす。
○マイクロチップの装着の普及推進。
やはり不妊去勢のための助成金事業について、などにはまったく触れられてはいなかった。これは各市の環境課や自治会に働きかけるしかないのかな。これこそ予算をつけて、トップダウンでやって欲しいことなんだが。たくさんの要望があったはずなのに「計画へのご意見一覧」という項目からも削除されているようなのだ。
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[28日の追記(1)]:(myamoさんのコメントを受けて)失礼・削除されてはいませんでした。意見:「地域猫活動の助成基金を設立・・」:1件。「犬猫の不妊去勢手術費用の助成を・・」:51件 。県の回答:「御意見の趣旨を拝聴いたしました。」ということです。5年後の見直しに期待しよう。(わが入間市では各自治会の判断で、衛生自治会費より「オス・メス1匹3,000円」の不妊手術助成金が出る場合があります。)
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[28日の追記(2)]:(お狂さんのコメントを受けて)意見の一覧に次のようにありました。
「アニマルセラピーは、人の福祉に関することなので、それ以上に推進委員や指導センターでのボランティアを広く一般募集して欲しい・・」:1件。これについても参考にするという回答だった。セラピー(AAT)というよりもふれあい(AAA)においてのボランティア募集らしいんだけど、これに150人は良いとして、やっぱり仰るように、その前に「助けるほうのボランティア」を充実させないと話が逆である。
県としてはこういう、福祉活動的なことのほうが好きみたいで、案策定のはじめから入っていたね。しかし、殺処分や遺棄増加の問題がなんとしても先決であること。福祉や社会教育の問題は、殺処分の減少に伴って自然に充実してくるはずのものだと思う。
もうひとつ「センターからの譲渡の範囲を個人からボランティア団体に広げる」という項目が県議会の答弁であがったけど、これはいままでトラブルを怖れて実行されていなかった団体への譲渡を再開する、ということらしい。 目標の減少数値を達成したくて、団体への譲渡を押し付けるつもりでないことだけは解った。いずれにしても行政主導で、ボランティア団体の協力を仰ぐ形になって欲しいものだね。
10年で半減は一歩前進だ。超党派の「埼玉県動物議員連盟」も発足したから期待しよう。議員が動物愛護を叫んでも、あまり選挙の票にはつながらないことも知っている。だからこそ、「愛玩動物の命の尊厳」という大儀の元に頑張って欲しいのだ。
それでも単純計算でこれから10年間、一気に減って半分としても、最低45,000匹の犬猫が死んでいくんだな。すべてを助けるには、きっと莫大な予算が掛かるだろう。やっぱり、問題の解決には行政への協力と信頼、政治への参加と怠りなき監視が必要なのです。