
所沢市三ヶ島の早稲田大学所沢キャンパス、そのグランドの午後3時。「RFL:リレーフォーライフ」とは、ガン患者とその家族、医師、ボランティアが語り合いながらトラックを歩き、それぞれのがん制圧を誓うウオーキングイベントだ。アメリカの医師が始め、日本では芦屋で全国的な大会、各所でサポートとしての大小のイベントがある。
所沢もその一つ。ネットで知り合い、猫好きなブロガーとしての僕に縁を感じて、いつもメールで僕の奥さんのガンを心配してくれる女性、Mさん夫妻に会うために、隣町入間市から車で20分、僕はこのRFLに初めて参加した。

彼女達は千葉から連休初日の渋滞を抜けて3時間、秋にしては暑い残暑の中のドライブ、お疲れ様だったね。彼女自身もガンに侵され闘病中であるが、ガン闘病者の常として、自らの苦しみの上に自然と他者への慈愛を持つ。皆んな優しい人々である。
そして、ネットで知り合いメール交換する友人は、いつも初対面とは思えなくて、すぐに打ち解けてしまうのだ。

患者たちと家族たち、僕のように奥さんが外出できず患者代理の家族、主催の
「ほりきんさん」をはじめとするスタッフの皆さんが集い、早稲田の学生ボランティアが受付をしてくれて、午後3時半から歩き始める。 サバイバーと呼ばれる患者(闘病者として生き延びる人たち)が紫色のスカーフを巻いて1周すると、参加者はそれを拍手で送り迎え、リレーして全員で歩く。

芦屋やつくばでは大勢の参加者がチームを作って、アピールの旗など掲げて歩くらしいのだけど、ここでは皆んながひとつのチームだ。全員に配られたTシャツを着て、休みながら話しながら、お菓子を食べお茶を飲みながら、僕も2時間ほど歩いた。

日暮れて夕方6時より、ルミナリエと呼ばれるキャンドルイベントが始まる。写真で見ても、なんとも美しい光景だが、僕は次に控えた飯能市でのライブのために日暮れを前に早引けしてしまった。写真はMさんが送ってくれたもの。この猫は彼女がキャンドルに書いた自分への励ましメッセージ。

それぞれがこうしたメッセージを行灯に記して、亡くなった患者を偲び、生き続ける決意を確認し、こうやってコースに並べて祈るのだ。
ガンは3人に一人が罹り、その部位と症状やステージによって、生き延びたり亡くなったりするけれど、今や身近な当たり前な病気である。
どんな病気でも、病気の前とあとでは、一日に、一瞬に賭ける生きる感覚が変わるものだ。より新鮮に、大切に思える生きている時間。
こうして歩くことで表現される、生きる決意とそれぞれの価値がある。そして亡くなった人への記憶の永遠性が形作られていく。それが今日という日に集約されて、日本中で同時多発的に行われるのだ。
NHKのドキュメンタリー番組が24時間続く芦屋会場の模様を中継した、RFL:リレーフォーライフ、ガンと向き合う人々のための、毎年1回のイベントです。僕ももう少しちゃんとお手伝いしなければな、と思いつつ飯能市のライブ会場に向かう。
主催者、スタッフ、ボランティアの皆さんどうもありがとう。参加した患者と家族の皆さん、そしてMさんとご主人、どうもありがとう。また会いましょう。

6時過ぎにはライブ会場の東飯能イーストコートへ到着。僕らのワンコインライブである。ひのこバンドとの競演はいつもエキサイティングなり。「みゆき楽団」は、みゆき・タル・ひとし。オープニングで4曲歌う。インターバルは入間市民ミュージカルの音楽担当「だい君」の歌、レ・ミゼラブルより。
そして「ひのこバンド」は、みゆき楽団を呑み込んで、ますたー・みっちゃん・谷さん。合計6人のジャムでありました。このあとは毎週土曜の夜の入間市駅ストリートだ。来月10月14日は駿大ハウスのサンフリーライブ。20日はまた、ここイーストコートでFLORAとのライブ。しっかり宣伝してお開き。持ち込み機材の片付けをして車に積み込み、足に麻痺のある「だい君」を都内まで送ってあげた。彼は1曲の為に楽器を持って杖を突いて、電車で来てくれたのだ。